永久に不滅のコンビ
みなさん、こんにちは。
名古屋スタッフの嶋岡です。
6月も半ばに差し掛かり梅雨の季節になりましたね。
今日も雨で気分が、、、。なんてこんなどうでもいいことはさておき。
先日、6月3日にミスタープロ野球こと長嶋茂雄さんがお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈りします。
私自身、現役時代はもちろん監督時代ですらリアルタイムで見ることはできなっかた世代ではありますがたくさんの長嶋伝説を見聞きしてきました。
V9はもちろん、バント職人の川相選手を代打で送る時にバントのジェスチャーをしたり、プロ入りで上京してきた定岡選手に洋服着るのは初めてか?と聞いたり、職業を聞かれた時に長嶋茂雄と答えたり、、、。
https://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/20240321-OYT1T50162/
私の中では父の年齢を確認するとき、父が「小学校6年生の時に長嶋の引退試合をテレビで見た」という話を思い出して、「1974年に長嶋の引退試合があったからそこから12を引いて、、、。」などと数えたりしています。
そして、長嶋茂雄さんを語る上で切っても切れないのが絶対的な相方の王貞治さんではないでしょうか。
この2人のコンビのことをそれぞれの頭文字を取ってON(オーエヌ)砲と呼ばれており、これは今でも各チームの強打者の敬称として使われています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD081BY0Y5A600C2000000/
例えば今年で言うと阪神タイガースの森下選手と佐藤選手のことをMS砲と呼んだりしています。(私の贔屓の球団なのでこの2人には非常に期待してます)
このONの活躍によりセ・リーグ、日本シリーズで9年連続優勝を果たしV9を達成します。打撃タイトルもこの2人が総なめにしておりました。
さて、少し語りに熱を帯びてしまいましたが、建築の世界にもこのONに負けないコンビが存在しています。
それは、みなさんご存知の”鉄筋コンクリート”です。
なぜコンクリートの中に鉄筋を入れるのかその理由をご存知でしょうか?
大きく4つの理由があるんです。
1、熱膨張係数の一致
• コンクリート:おおよそ 10~14 × 10⁻⁶ /℃
• 鋼材:おおよそ 12 × 10⁻⁶ /℃
これは気温が1℃上がるごとにどの程度材料が伸びたり縮んだりするかを表している数値です。この数値がほぼ同じということは温度変化があってもコンクリートと鉄筋が一体となって膨張・収縮するため、接合部にひずみや損傷が起きにくく、耐久性が向上します。この線膨張係数は本当に偶然の一致だそうです。まさに奇跡です。
2、コンクリートの圧縮強度と鉄筋の引っ張り強度の補完関係
コンクリートは圧縮には強いが引張には弱いんです(引張強度は圧縮強度の10~15%程度)。一方、鉄筋は引張強度が高く、引張部分に配置することで全体の構造性能が大幅に向上します。
https://imakike.jp/rc-structure/
3、鉄筋とコンクリートの付着性能
鉄筋とコンクリートの間における「付着応力」が、表面形状(リブ付き鉄筋など)によって高められることが実証されています。
これにより、鉄筋が構造的にコンクリートと一体化し、荷重の伝達が確実に行われるため、変形や破壊時の挙動も予測可能となります。
逆にこの力が強すぎて付着割裂破壊という脆性破壊を起こしたりもします。(付着割裂破壊と検索するととても難しい論文がいっぱい出てきます)
4、強アルカリ性による鉄筋の腐食防止
コンクリートのpHは12〜13と強アルカリ性であり、鉄筋表面に「不動態被膜」を形成し、これにより鉄筋が錆びにくくなります。
これに目をつけたのが「コンクリートの父」と呼ばれるオーギュスト・ペレでありその弟子であり近代建築の巨匠ル・コルビュジエに受け継がれ鉄筋コンクリートは100年以上たった今でも主要な材料としてバリバリ現役です。
パリに行った際ふらっと通ったフランクリン街のアパートです。(オーギュスト・ペレによって設計された世界最初の鉄筋コンクリートの集合住宅)
みなさまもコンビ探しにお困りでしたら店舗の設計施工は、相談〜オープンまで(株)タクトデザイン工房にお任せ下さい。