リノベーション と リフォーム
こんにちは。タクトデザイン工房のココです。
前回は「インテリアデザイン」と「インテリアコーディネート」のちがいについてお話ししましたが、今回はもうひとつよく混同される言葉、「リフォーム」と「リノベーション」についてお話ししたいと思います。
どちらも「住まいを良くする」方法ですが、実は考え方も、できることも大きくちがいます。
先にリフォームは、いまある空間を「新しくきれいに直す」ことが中心です。
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壁紙の貼り替え
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床材や建具の交換
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キッチンやお風呂の入れ替え
などが代表的ですね。建物の構造や間取りはそのままで、古くなった部分をリフレッシュして「元の状態に近づける」ことを目的としています。
比較的工期も短く、コストも抑えやすいので、「見た目を整えたい」「設備を最新にしたい」ときに向いています。
一方でリノベーションは、もっと大きな視点で「暮らし方そのものを変える」計画です。
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壁を取り払ってLDKを広くする
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和室をワークスペースに変える
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キッチンの位置を動かして家族とのつながりを強める
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収納を造作して生活動線をスムーズにする
など、レイアウトを大胆に変えたり、性能を向上させたりするのが特徴です。断熱や耐震補強、バリアフリー設計などもリノベーションに含まれます。
つまりリフォームが「見た目を新しくする」のに対して、リノベーションは「空間の価値そのものを高める」ことなのです。
ここになぜレイアウトの変更は大事かというと日々の暮らしは、ちょっとした動線の工夫や採光の違いで大きく変わります。
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動線改善:キッチンからダイニングまでの距離を短くするだけで、家事のストレスが減ります。
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光と風:壁をなくしたり窓を広げたりすることで、自然光と風が届き、家全体が明るく快適に。
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空間効率:収納を造りつけにすることで、同じ広さでもスッキリと広く感じられます。
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ライフスタイル対応:在宅ワークのための書斎、子どもの勉強スペース、将来のバリアフリーなど、家族の成長に合わせた柔軟な空間づくりが可能です。
その上にリノベーションはコストも工期もリフォームより大きくなりますが、その分「暮らしの質」と「資産価値」を高めてくれる投資です。
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長期的に住みやすい家になる
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光熱費を抑える省エネ効果
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中古住宅の価値を上げる
さらに「自分らしい暮らし方」をデザインできるのは、リノベーションならではの魅力です。
リフォームとリノベーションどちらも大切ですが、もし今の間取りや動線に違和感を感じているなら、リノベーションを検討する価値は大きいと思います。
タクトデザイン工房では、建築的な視点とインテリアの感性をあわせて、「どんな暮らし方がしたいのか」を丁寧にヒアリングし、最適な空間をご提案しています。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
それでは、また次のブログでお会いしましょう🌿