特定防火設備とは
特定防火設備とは、通常の火災による火熱に対し、加熱開始後1時間以上、加熱面以外の面に火炎を出さない性能を持つ防火設備です。火災の拡大防止を目的とし、防火区画や防火壁の開口部、避難階段の出入り口などに設置されます。代表的な例には、厚さ1.5mm以上の鉄製防火ドアや防火シャッターなどがあります。
主な特徴
耐火性能:加熱開始後1時間以上、火炎を貫通させない遮炎性能があります。
設置場所:建物の防火区画を仕切る開口部や、外壁の開口部、避難階段の出入り口などに使用されます。
目的:火災の延焼や拡大を食い止めることが主な目的です。
代表的な例:
鉄製で、鉄板の厚さが1.5mm以上の防火ドアや防火シャッター
鉄骨枠の両面に厚さ0.5mm以上の鉄板を張った防火戸(フラッシュドア)
防火ダンパー
関連情報
設置義務:防火地域または準防火地域にある建物の、延焼のおそれのある部分の開口部には、特定防火設備の設置が義務付けられています。
防火設備との違い:「防火設備」は20分以上の遮炎性能が求められるのに対し、「特定防火設備」はより高い1時間以上の遮炎性能が求められます。
認定品:特定防火設備は、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるか、大臣認定を受けたものでなければなりません。
安心安全な空間づくりを考えていきたいですね。
以上ご観覧ありがとうございました。
ではまた次回。
