インテリアデザインっていつ生まれたの?暮らしを彩るはじまりの物語

こんにちは。タクトデザイン工房のココです。

今日は少し視点を変えて、「インテリアデザインはどう生まれたのか?」というお話をしてみたいと思います。
私たちが日常の中で何気なく感じている“心地よさ”や“美しさ”は、実はとても長い歴史の中で育まれてきたものなんです。

人が「居心地」を求めたところから…
インテリアデザインの始まりは、特別な技術や学問からではなく、
人が「自分の暮らす場所をもっと良くしたい」と思った瞬間から始まりました。
古代エジプトでは、王族の住まいやお墓に美しい壁画や家具が飾られ、
古代ギリシャやローマでは、光や風を上手に取り入れた建築と装飾が発展しました。
この頃のデザインは、身分や信仰を表すものでありながら、
同時に“人が心地よく生きるための工夫”でもあったのです。

職業としてのインテリアデザイナー誕生…
本格的に「インテリアデザイン」という職業が生まれたのは、19世紀の後半。
産業革命によって多くの人が都市で暮らすようになり、住まいの価値観が大きく変わりました。
その中で登場したのが、エルシー・ド・ウルフ(Elsie de Wolfe)。
彼女は「世界で最初のインテリアデザイナー」と呼ばれています。
当時の部屋は、重厚な家具や暗い色で飾られていて、どこか息苦しい雰囲気がありました。
エルシーはそこに“光”を取り入れ、白やパステルカラー、軽やかな布や家具を使って、
明るく開放的な空間をデザインしました。
彼女の提案は「美しさは、暮らしの中にあるもの」という新しい価値観を生み出し、
その考え方が今のインテリアデザインの基礎になっていきました。

暮らしとデザインの関係…
インテリアデザインは、単に部屋を飾るものではなく、
「人がどう生きたいか」を形にするものです。
照明ひとつの明るさ、家具の高さ、素材の手触り。
それらはすべて、私たちの感情や行動に影響を与えます。
たとえば、木のぬくもりは心を落ち着かせ、
柔らかな光は家族の会話を優しく包みます。
こうした小さな積み重ねこそが、“心地よい空間”をつくる本質なのです。

未来のデザインへ…
私たちの暮らし方は大きく変わりました。
それでも、「心地よく、美しく暮らしたい」という気持ちは変わりません。
インテリアデザインは、過去から未来へと続く“暮らしの文化”です。
そして今も、ひとりひとりの想いから新しいデザインが生まれています。

それでは、また次のブログでお会いしましょう🌿

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