墨。
皆さんこんにちは!名古屋スタッフの澤村です。
毎日毎日とても暑いですよね。こんなに暑いと、学生たちの部活ってどうやって行っているのだろうかと心配になる、この頃でございます。
皆さん ‘‘墨出‘‘ という言葉は聞いたことはありますでしょうか。
設計が書いた図面を現場に実寸大に書き写す作業のことです。
図面に描かれた寸法や位置を、実際の現場に“正確に描き写す”作業が必要なんです。
この作業がとても大事で、侮れないものなんです!
どうして墨出が大事?
建物は、ほんの数ミリのズレでも、後の工事に大きな影響が出ます。
例えば、、
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壁の位置が数センチずれると、ドアがきちんと開かない
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キッチンの壁が数センチずれると、厨房機器が入らない
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天井高さが違うとガタガタになる
墨出は「ここに壁をつくりますよ」「ここに〇〇がきますよ」という正確なガイドライン。
職人さんたちは、この線を見ながら工事を進めていきます。
どんな道具を使う?
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墨壺(すみつぼ):細い糸に墨をつけて、パチンと弾いて線を描く伝統的な道具
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レーザー墨出し器:光でまっすぐな線を壁や床に出すハイテク機器
最近では、レーザーを使って誤差1mm以内で測定・表示することも可能になり、精度がどんどん上がってきています!
墨出のタイミングは?
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工事のはじまり
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リノベーションのとき
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家具やキッチンの位置決め
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タイルや床材の施工前
など、さまざまなタイミングで登場します。
建築の「はじまりの合図」ともいえる、とても大切なステップなんです。