提灯について
こんにちは!
名古屋事務所の服部です。
最近はてっきり涼しくなり心地よい季節になりましたね。
皆さんは夜のお祭りや神社仏閣の参道で並ぶ「提灯」を見たことはありますか?
やわらかな光に包まれると、不思議と心が落ち着いたり、空間そのものが特別なものに感じられますよね。
・提灯の起源
提灯は室町時代に中国から伝わったとされ、日本独自の発展を遂げました。竹ひごで骨組みをつくり、和紙を貼って折りたためる構造が特徴です。江戸時代には庶民に広まり、行灯と並ぶ照明器具として愛用されました。
・建築空間と提灯
建築の中で提灯は、単なる照明器具ではなく「場の雰囲気を演出する装置」として機能します。
• 神社仏閣:参道や祭礼で吊るされ、荘厳さや神秘性を高める。
• 町家や飲食店:赤提灯は庶民的な温かさを演出し、人を引き寄せる役割を果たす。
• 現代建築:和紙や光の透け感を活かした照明デザインとして再解釈され、ホテルや商業施設にも取り入れられています。
・提灯がもたらす効果
1. やわらかな拡散光で、空間を包み込む。
2. 和紙の質感が、素材感豊かな建築と調和する。
3. 象徴的な存在感が、集まりやすさ・記憶に残る場をつくる。
・これからの提灯
LEDの普及により、火を使わない安全な提灯が増えています。また、アクリルや布など新しい素材を取り入れた現代版提灯も登場し、建築照明としての可能性が広がっています。
弊社では提灯を用いた店舗設計など多く受注してきました。気になる方いらっしゃいましたらぜひご相談ください。