落ち着く部屋にするために、デザイナーが大切にしていること
こんにちは。タクトデザイン工房のココです。
前回のブログでは、
「おしゃれなのに、なぜか落ち着かない部屋」についてお話ししました。
今回はその続きとして、
どうすれば“本当に心地いい空間”になるのかを、
インテリアデザインの考え方からお話ししたいと思います。
特別なことをしなくても、
少し意識を変えるだけで、部屋の居心地はぐっと良くなります。
■ まずは「どう過ごしたいか」を考える
デザインを考えるとき、
いきなり家具や色を選びたくなりますが、
実は一番最初に大切なのはここです。
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家でどんな時間を過ごしたいか
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どこで一番リラックスしたいか
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どんなときに「落ち着く」と感じるか
たとえば、
静かに本を読みたい人と、
家族でにぎやかに過ごしたい人では、
心地いい空間はまったく違います。
正解はひとつではありません。
■ 家具は「大きさ」と「距離感」
落ち着かない部屋でよくあるのが、
家具のサイズが空間に合っていないケースです。
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ソファが大きすぎる
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家具同士の間が狭い
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通るたびに体が当たる
人は、無意識に“自分の周りの余白”を求めています。
少しスペースがあるだけで、
体も気持ちも、自然とゆるみます。
■ 余白をつくる勇気
全部を埋めなくていい。
これも、とても大事な考え方です。
何も置かれていない壁や、
あえて空けた床のスペースは、
空間に「呼吸」を与えてくれます。
おしゃれ=物が多い、ではありません。
落ち着く部屋ほど、
実はとてもシンプルだったりします。
■ 光は「分ける」と落ち着く
照明はひとつだけ、という部屋は意外と多いですが、
落ち着く空間には、光のグラデーションがあります。
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全体を照らす光
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手元を照らす光
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雰囲気をつくるやわらかい光
夜になるにつれて、
自然と明るさを落とせると、
体も心も「休むモード」に入っていきます。
■ 自然に触れる要素をひとつ入れる
観葉植物でも、木の家具でも、
ほんの少しで大丈夫です。
自然素材があるだけで、
空間の緊張感はやわらぎます。
「なんだか落ち着く部屋」には、
だいたい自然がうまく取り入れられています。
■ 落ち着く部屋は、完成しなくていい
インテリアは、
一度つくったら終わり、ではありません。
暮らしが変われば、
心地よさの形も変わります。
少しずつ手を入れながら、
その時の自分に合う空間に育てていく。
それでいいと思っています。
タクトデザイン工房では、
「おしゃれかどうか」よりも、
「その人がちゃんと休めるか」を大切にしています。
もし今のお部屋に、
少しでも違和感があるなら、
それは“変えていいサイン”かもしれません。
それでは、また次のブログでお会いしましょう🌿
