素材の“経年変化”を味方にする-長く愛される内装設計の考え方

こんにちは。名古屋スタッフの尾崎です!

 

内装設計では、完成した瞬間が最も美しい状態だと思われがちです。しかし実際には、時間の経過とともに魅力が増す素材を選ぶことが、空間の価値を大きく左右します。

特に住宅や店舗のように長く使われる場所では、経年変化を前提にした設計が重要です。

たとえば無垢材は、使い込むほどに色が深まり、傷さえも味わいになります。オイル仕上げを選べば補修も容易で、住まい手が手を加える楽しさも生まれます。

金属では真鍮が代表的で、最初は明るい金色でも、徐々に落ち着いたアンティーク調へと変化します。照明器具や取手など、触れる頻度の高い部分に使うと、空間に“育つ表情”が宿ります。

 

一方で、経年変化があまり起きない素材もあります。メラミン化粧板や人工大理石などは、変化が少なく、清掃性や耐久性を優先したい場所に向いています。

つまり、どこに“変化する素材”を置き、どこに“変化しない素材”を置くかのバランスが、空間の成熟度を決めるのです。

経年変化は、単なる劣化ではなく“物語”です。住む人・使う人の時間が積み重なり、空間に深みを与えていきます。内装設計は、その物語が美しく育つように舞台を整える仕事。

完成直後だけでなく、5年後・10年後の姿を想像して素材を選ぶことが、長く愛される空間づくりにつながります。

 

以上ご閲覧ありがとうございました!!!

新規店舗開業サポート

どんなお店にしたいのか、どんな風にお店をやっていきたいのか、夢の形をぜひお聞かせください。ご予算や規模と照らし合わせ、夢の実現にベストなプランをご提案いたします。物件探しからオープンまで、お客様専属のディレクターとして併走していきます。

店舗デザイン・設計・施⼯

デザインから設計・施工までフルサポートします。一貫してお任せいただくことで、注文からオープンまでをスピーディに。設計・施工を通してコスト管理を行うことで、予算の中で最大限のご提案をいたします。また、ご紹介等により設計のみ、施工のみも承っております。