何もしない時間のためのテーブル
こんにちは。
タクトデザイン工房のココです。
今日ご紹介したいのは、
とても静かで、でも不思議と記憶に残るテーブルです。
それが、
E-1027 アジャスタブルテーブル。
一見すると、
ガラスと細いフレームだけの、
とてもシンプルなテーブルに見えます。
でも、このテーブルは
「何を置くか」よりも先に、
**「どう過ごすか」**を考えてつくられています。
動かなくても、使えるということ
このテーブルは、
高さを自由に変えることができます。
ソファに深く座ったままでも、
横になったままでも、
テーブルの位置を少し調整するだけで、
自然と手が届く場所に来てくれます。
立ち上がる必要も、
姿勢を正す必要もありません。
この「無理をさせない」という感覚が、
とても心地いいと感じました。
テーブルが、生活のリズムを決めない
多くの家具は、
私たちにある程度の「姿勢」や「使い方」を求めます。
でも、このテーブルは違います。
使う人の気分や体調、
その日の過ごし方に合わせて、
そっと形を変えてくれる。
だから、
「ちゃんと使おう」としなくてもいい。
気づいたら、
いつの間にか生活の中に
溶け込んでいるような存在です。
小さな家具が、空間をやさしくする
このテーブルがあるだけで、
部屋の中に
少し余白が生まれるように感じます。
動線を邪魔せず、
視線も遮らない。
それでいて、
必要なときには
ちゃんと役に立ってくれる。
インテリアは、
目立つものだけで
つくられているわけではない。
そんなことを、
改めて思い出させてくれました。
今の暮らしにも、自然に合う理由
E-1027 テーブルは、
約100年前にデザインされた家具です。
それでも古く感じないのは、
形がシンプルだからだけではなく、
暮らしの本質を見ているからだと思います。
忙しい日も、
何もしたくない日も、
どちらも受け入れてくれる。
このテーブルは、
そんな時間のために
静かにそこにある存在です。
インテリアや建築を考えるとき、
つい「機能」や「デザイン」に
目が向いてしまいますが、
本当に大切なのは、
その空間でどう過ごせるか。
このテーブルを見ていると、
そんな基本に立ち返ることができます。
それでは、また次のブログでお会いしましょう 🌿
