クリスマスツリーが教えてくれる、空間設計のヒント
名古屋スタッフの尾崎です。
クリスマス・イヴということで、、、
クリスマスシーズンになると、街のあちこちにツリーが飾られます。ホテルのロビーや商業施設のエントランスに立つ大きなツリーを見ると、「この空間はこう見せたいんだな」感じることがあります。
クリスマスツリーは単なる装飾ではなく、空間の読み方を変える“装置”として機能しているからです。
まず、ツリーは空間の“重心”をつくります。高さのあるオブジェがひとつ置かれるだけで、視線が自然とそこに集まり、空間の中心が明確になります。
特に天井が高いロビーでは、ツリーが縦方向のスケール感を強調し、空間の伸びやかさをより印象づけてくれます。これは、普段の設計でも大きな家具やアートをどこに置くかという判断に通じる考え方です。
また、ツリーは“滞在のリズム”を変える力も持っています。人はツリーの前で立ち止まり、写真を撮ったり、装飾を眺めたりします。つまり、動線の途中に小さな滞留ポイントが生まれる!
これは設計者が意図的につくる「間」と同じで、空間に緩急を与える役割を果たします。季節の装飾が、利用者の行動を自然に変えてしまうのは興味深いところです。
さらに、ツリーの素材や照明は、空間の“温度”を調整します。暖色のライトや自然素材のオーナメントは、冬の冷たい空気との対比で安心感を生みます。
逆にガラスや金属を使ったモダンなツリーは、空間をシャープに見せる効果がある。ツリーのデザインひとつで、空間の印象が大きく変わるのです。
クリスマスツリーは、季節の象徴でありながら、空間設計の本質を教えてくれる存在でもあります。高さ、重心、動線、素材、光。普段の設計で大切にしている要素が、ツリーという小さな“建築”の中に凝縮されている。
そんなことを思いながら、今年も街のツリーを眺めています。過去に訪れたクリスマスツリーを載せてみました。この中にベトナムのツリーもあるのでどれか予想してみてくださいね!




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