空間は、人を守るためにある

こんにちは。
普段はインテリアデザインについて書いていますが、今日は少し視点を変えて、最近感じていることを綴ってみたいと思います。

この冬、アパートの近くで野良猫をよく見かけるようになりました。
吐く息が白くなるほどの寒さの中、建物の隅や室外機の近くで小さく丸まっている姿を見ると、胸が締めつけられます。

部屋の中にいても、暖房をつけていても寒さを感じる日があります。
それでも私たちは、壁や窓に守られています。

同じ冬でも、「内」と「外」ではこんなにも違う。
そのことを改めて実感しました。


空間は、装飾の前に「保護」である

私はインテリアデザインの仕事をしています。

動線を考え、レイアウトを整え、素材を選び、照明計画を立てる。

普段は「心地よさ」や「美しさ」をどう表現するかに向き合っています。

けれど冬になると、空間の役割が少し違って見えてきます。

壁は、風を遮るためにある。
窓は、光を取り込みながらも冷気を防ぐ。
床材は、足元の温度を左右する。

空間とは、本来「守るため」にあるものなのかもしれません。

デザインは装飾ではなく、
まずは安心をつくるための仕組み。

その上に、美しさが重なっていくのだと思います。


居場所とは何か

寒い外で丸くなる猫の姿を見ながら、「居場所」という言葉を考えました。

居場所とは、ただ存在できる場所ではなく、
体の力が抜ける場所。
警戒を解いて休める場所。

人にとっての室内も、きっと同じです。

安心できる温度。
やわらかな光。
風が直接当たらない配置。
落ち着ける素材。

それらは偶然ではなく、
設計によって生まれます。


見えない部分がつくる安心

断熱性能や窓の納まり、
素材の選択や隙間の処理。

目に見えにくい部分ほど、
空間の快適さを大きく左右します。

私たちが何気なく「暖かい」と感じる瞬間は、
誰かが丁寧に積み重ねた設計の結果です。

冬の街角で小さな命を見つめながら、
改めて感じました。

美しい空間をつくる前に、
まずは守られる空間をつくること。

それが、デザインの原点なのかもしれません。


今日も図面に向かいながら、
「誰かの居場所」をつくるという責任を、静かに考えています。

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