THE TOKYO TOILET II
公園の真ん中に現れた、透明なトイレ
こんにちは。
タクトデザイン工房のココです。
次は代々木深町小公園トイレをシェアしたいです。
場所は 東京都渋谷区・代々木深町小公園 にあります。
設計を手がけたのは、建築家の 坂 茂(ばん・しげる)さんです。
このトイレは、
「公園の真ん中に、ガラスで中が見えるトイレがある」
という、これまでにない発想で、
海外でもとても有名になりました。
初めて見ると、
「え?中が見えてる…?」
「本当に使えるの?」
と、少し戸惑ってしまいます。
でも実は、
中に入って鍵をかけると、ガラスは一瞬で不透明に変わる仕組みになっています。
外からは中が見えなくなり、
安心して使うことができます。
このデザインの面白さは、
見た目のインパクトだけではありません。
公共トイレに対して、
「汚れていそう」
「中の様子がわからなくて不安」
そんな気持ちを持ったことがある人は、
きっと多いと思います。
このトイレは、
入る前に中が見えることで、清潔さと安全性を確認できるようにしています。
「不安だから避ける場所」だったトイレを、
「安心して使える場所」へと変える。
それを、説明ではなく建築そのもので伝えているところが、
とても印象的でした。
もうひとつ素敵だなと感じたのは、
昼と夜で表情が変わるところです。
夜になると、
トイレ全体がやわらかく光り、
公園の中に浮かぶ**小さな行灯(あんどん)**のように見えます。
ただの設備ではなく、
公園の風景の一部として、
静かに存在している建築だと思いました。
東京のトイレは、
「用を足す場所」を超えて、
街のデザインや考え方を伝える建築になっています。
もし東京を訪れる機会があれば、
ぜひ観光スポットだけでなく、
THE TOKYO TOILETも実際に見てみてください。

それでは、また次のブログでお会いしましょう 🌿
