うだつの上がる町並み
こんにちは!名古屋スタッフの大山です。
先日、美濃市にある「うだつの上がる町並み」を歩いてきました。
古い町並みが素敵な町で、雑貨屋さんや飲食店など、見て楽しいお店もいろいろありました!
その中には古民家を利用したなおしゃれカフェもあったのですが、そちらで購入した豆腐チョコレートがとってもおいしかったです。
ちなみにカフェのテーマ?は「NOT OLD BE CLASSIC」らしく、町にもピッタリ&スタイルを確立している感じもありいいなあ~、見習おう!
と思ったのでした。

そんなうだつの上がる町並みについて、今回はブログを書こうと思います!
🧱「うだつ」は防火壁?ステータスシンボル?
「うだつ」とは、隣家との境に設けられた小さな壁のこと。
本来は火事の延焼を防ぐための防火構造ですが、やがて装飾性が加わり、裕福な商家が競うように立派なうだつを掲げるようになりました。
つまり「うだつが上がる」とは、財力と地位の象徴。
逆に「うだつが上がらない」は、出世できない・ぱっとしないという意味に。
建築用語が慣用句になった、珍しい例ですね!
🏘️町並みの構造──格子戸と虫籠窓の美学
美濃の町並みは、切妻屋根に格子戸、そして「虫籠窓(むしこまど)」が特徴的。
虫籠窓とは、竹や木の格子で覆われた小窓のことで、通風と採光を兼ね備えた意匠です。
外からの視線を遮りつつ、内側からは町の様子がうかがえるのが良いですね!
また、建物の間口が狭く奥行きが深い「鰻の寝床」型も多く、これは江戸時代の課税制度(間口課税)に由来しています。
建築は、時代の制度や暮らし方を映す鏡でもあるのです。
🏮「和紙の町」としての顔も
美濃は、1300年以上の歴史を持つ「美濃和紙」の産地。
町並みのあちこちに和紙の灯りや作品が飾られていて、建物の素朴な木肌と絶妙に調和しています。
秋には「美濃和紙あかりアート展」が開催され、町全体が柔らかな光に包まれます。
私が行った時も、町中にたくさんの和紙ランプがありました。
建築と工芸が一体となり、幻想的な空間になっていました!
🏛️保存と再生──町並みは生きている
この町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、
建物の修復には伝統工法が用いられています。
漆喰、焼杉、和瓦──素材も技術も、時代を超えて受け継がれているんですね。
でも、この町は決して“保存されているだけ”の場所ではなく、
ちゃんと人が暮らしていて、お店があって、訪れた人を普通に迎えてくれる。
その“生活の気配”みたいなものが、落ち着くんだろうな~と歩いていて思いました。
🚶♀️歩くときのちょっとした豆知識
- うだつの形は地域によって異なり、美濃では「本うだつ」と「袖うだつ」の両方が見られます
- 格子戸の隙間は、通風だけでなく「商売繁盛」の願いも込められているとか
- 美濃市駅から徒歩圏内。町並み保存資料館で建築の背景を学ぶのもおすすめです
歴史が好きな方はもちろん、建築や工芸に興味がある方にもおすすめの場所です!
まだ訪れたことのない方は、ぜひ散歩がてら歩いてみてください♪
