続けられるフィットネスジムの設計
こんにちは。
タクトデザイン工房のココです。
今日は、
タクトデザイン工房が多くのフィットネスジムの設計に関わってきた中で感じた、
計画時に大切にしているポイントについてお話ししたいと思います。
フィットネスジムは、
ただマシンを並べるだけの空間ではありません。
設計の考え方ひとつで、
「通いやすさ」や「続けやすさ」が大きく変わります。
動線計画は、使いやすさの土台
フィットネスジムでは、
人の動きが常に重なります。
そのため、
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有酸素エリア
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ウェイトトレーニングエリア
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ストレッチ・クールダウンエリア
をゆるやかに分け、
利用者同士の動線が交差しすぎない計画が重要です。
動線が整理されていると、
初めて利用する方でも安心して使えます。
天井高さと空間の余裕
特にフリーウェイトエリアでは、
天井の高さが空間の印象を大きく左右します。
少し天井を高く取るだけで、
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圧迫感が減る
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音がこもりにくくなる
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トレーニングに集中しやすくなる
といった効果があります。
床材は、安全性と快適さのために
ジムでは、
エリアごとに床材を使い分けることが欠かせません。
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ウェイトエリア:衝撃に強いゴム床
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マシンエリア:安定感のある床材
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ストレッチエリア:やわらかさのある仕上げ
床材は見た目以上に、
ケガの防止や使いやすさに影響します。
色彩計画がもたらす効果
フィットネスジムの色は、
空間の雰囲気だけでなく、
身体や気持ちにも影響を与えます。
トレーニングエリア
グレーやブラックなど落ち着いた色は、
集中しやすい環境をつくります。
有酸素エリア
オレンジやイエローなど、
明るい色をアクセントとして取り入れると、
気持ちが前向きになります。
ストレッチ・リラックスエリア
ベージュやグリーン、木の色は、
呼吸を整え、リラックスしやすい空間をつくります。
計画時に避けたいこと
これまでの経験から、
以下の点には特に注意しています。
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マシンを詰め込みすぎないこと
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全エリアを同じ色でまとめないこと
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見た目だけを優先しすぎないこと
空間に余白があることで、
利用者は安心して体を動かせます。
フィットネスジムは「続けられる空間」
フィットネスジムは、
一度行って終わる場所ではなく、
日常の一部になる場所です。
だからこそ、
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使いやすいこと
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心地よいこと
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何度も通いたくなること
がとても大切だと感じています。
まとめとしては
フィットネスジムの設計は、
体を鍛えるための設備だけでなく、
人の動きや気持ちを支える空間づくりです。
タクトデザイン工房では、
これまでの経験を活かしながら、
一人ひとりにとって「続けられるフィットネス空間」を大切にしています。
それでは、また次のブログでお会いしましょう 🌿
