合掌造りの風景から考える、現代インテリアのヒント
こんにちは、名古屋スタッフの大山です。

この写真は昨年末に下呂へ旅行に行った際に合掌村で撮影したものです。
窓の向こうに広がる合掌村の景色は、伝統建築と自然が静かに調和した独特の空気をまとい、日本の歴史をしみじみと感じられる雰囲気があります。
その佇まいは、現代の空間づくりにも応用できる視点を多く含んでいるのではないか、と思ったので今回は合掌造りとインテリアについてブログを書きたいと思います。
構造を活かすデザイン
合掌造りの急勾配の屋根は、外観だけでなく内部空間にも大きな特徴を生み出します。
屋根裏まで続く大きな梁や束は、構造そのものがダイナミックな意匠となり、空間に力強さを与えています。
現代の住宅でも、梁を見せる「構造表し」は空間のアクセントとして有効です。
大きな吹き抜けと“余白”
合掌造りの内部は、天井を張らずに屋根裏まで一体化させた大きな吹き抜けが特徴です。
この“縦方向の余白”が、空間に開放感と伸びやかさをもたらしています。
現代の住まいでも、天井高を部分的に上げたり、階段周りを吹き抜けにしたりすることで、限られた面積でも広がりを感じる空間をつくることができます。
素材の選択と経年変化
内部の柱や梁は太い木材が使われ、煤や時間によって深い色味へと変化しています。
この“経年変化を前提とした素材選び”は、現代のインテリアでも大きなヒントになります。
無垢材、漆喰、和紙など、時間とともに味わいが増す素材は、長く使う空間に適しています。
光と風の取り込み方
合掌造りの内部は、開口部が少ない一方で、障子や小窓を通して柔らかい光が入る構造になっています。
直射光ではなく“拡散した光”を取り込むことで、落ち着いた空間が生まれます。
現代の住宅でも、レースカーテンや障子風の建具を使うことで、光の質を調整しやすくなります。
伝統と現代のバランス
写真の奥に見える現代建築との対比は、伝統とモダンが共存できることを示しています。
内部の木組みや自然素材の質感を活かしつつ、現代的な設備や家具を組み合わせることで、快適性とデザイン性を両立できます。
こう考えると、合掌造りには構造の見せ方、素材の選び方、光の扱い方など、現代のインテリアにも応用できる要素が多くある気がしますね。
伝統建築の知恵を取り入れながら、今の暮らしに合った空間づくりを続けていきたいですね。
