滞在体験を深める、ホテル共用部のつくり方

ロビーの下にある、静かな居場所

皆さま、こんにちは。
タクトのここです。

これは私が京都のホテルに泊まった際、
ロビー階から階段を下りたところにある
ライブラリースペースです。

正直に言うと、
この空間はひと目見た瞬間に「好きだな」と感じました。

段状に広がる床、本棚のリズム、
やわらかな照明と落ち着いた素材感。
派手な演出はないのに、
空間全体がとても整っていて、
自然と足が止まってしまいました。

段差がつくる居場所のグラデーション

このライブラリーは、
階段状の床によっていくつものレベルがつくられています。

上に行くほど視界が開け、
下にいると包まれるような安心感があり、
同じ空間の中でも、
座る場所によって感じ方が変わります。

ベンチのように使える段、
小さな木の台座。
それぞれが「ここに座ってもいいですよ」と
静かに語りかけてくるようでした。

人との距離感も自然に保たれていて、
ひとりで過ごす時間にも、
誰かと並ぶ時間にも、ちょうどいい空間です。

本棚と照明がつくる静けさ

壁一面に広がる本棚は、
ただ本を収納するためではなく、
空間のリズムそのものになっていました。

一冊ずつやさしく照らされた本たちは、
まるで展示されているかのようで、
視線が自然と上へと導かれます。

照明は決して強すぎず、
必要なところだけを丁寧に照らしていて、
余計な情報が削ぎ落とされたような感覚がありました。

そのおかげで、
読むことにも、考えることにも、
静かに集中できる環境が整っています。

ホテルの中にある「もうひとつのリビング」

この場所は、
ただの共有スペースではなく、
ホテルの中にある“もうひとつのリビング”のように感じました。

旅の途中で少し立ち止まったり、
本を手に取ってゆっくり過ごしたり。

チェックインやチェックアウトとは違う、
時間の流れがここにはあります。

ロビーのにぎわいから少し離れた場所に
この空間が用意されていることに、
とても丁寧な設計意図を感じました。

最後に

建築やインテリアは、
目立つデザインだけでなく、
「どう過ごしてほしいか」という想いが
空間に表れるものだと思います。

このライブラリースペースは、
静かに過ごす時間の価値を、
自然なかたちで教えてくれる場所でした。

京都で出会ったこの空間は、
これからの空間づくりを考える上でも、
心に残る体験になりました。

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