Art Deco Light
こんにちは、タクトのココです。
今日はArt Deco の展示会の時、天井を見上げたら、
まず目に入るのは、このランプでした。
一見するととてもシンプル。
でもよく見ると、そこにはアール・デコらしい
幾何学的な構成と対称性が、はっきりと表れています。
中心から放射状に広がるシェードのライン。
無駄な装飾を削ぎ落としながらも、
形そのものの美しさで空間を引き締めている。
アール・デコは、
「装飾=過剰」ではなく、
秩序のある装飾を大切にした時代のデザインです。
このランプもまさにそう。
直線と曲線、光と影。
すべてがバランスよく配置され、
空間の“中心”として機能しています。
建築やインテリアの中で、
照明はただ明るくするためのものではありません。
空間の印象を決め、
その時代の思想や美意識を、
静かに語ってくれる存在でもあります。
アール・デコが生まれた背景には、
産業の発展や新しい素材、
そして「モダンであること」への憧れがありました。
このランプを見ていると、
当時の人たちが思い描いた
“新しい美しさ”が、
今もなお空間の中で生き続けているように感じます。
